バケバケ2
にゃんだーランドにあるとはわかっていてもこの敷地はかなり広い。
どこから探せばいいのか…
とりあえずジェットコースターなんか乗ってる場合じゃないな。
私は列から外れようとした。
すると…
「待てよ」
シイが私の腕を掴む。
「え?」
「どこいくんだよ、もうすぐだぞ。」
「え、でもバケバコ探さないと…」
「別にこれ乗った後でもいいだろ。せっかく来たんだから乗らないと損だ。」
「……。」
「あ、次の次だぞ。」
シイがアトラクションの乗口を指差す。
「うん…」
私はうつむきながら列に戻った。
顔が暑くて前なんて向けなかった。
そしていよいよわたしたちの乗る番がきた。