君の安眠枕は私の…!?

「おいしい?」

「ん、おいしい」


学校を抜けた私達
公園のベンチでたい焼きを食べている

雪田くんのお気に入りらしい
お気に入りなだけあり、本当においしい
尻尾の先まであんこがギッシリ


「雪田くんのソレ…中身何?」


チラリと横を見ると雪田くんもたい焼きを食べている
でも、かじられたたい焼きの断面に見えたのは…紫色


「紅いも」


へぇ…そんなのもあるんだ


「はい、あーん…」

「え、えっ?!」


何故か差し出される雪田くんのたい焼き
た、食べろってこと?

は、恥ずかしいっ!
でも、凄く期待した目で見られてるっ!

う、うーん…
えぇい!食べてしまえ!!


パクリと小さく一口
あ、紫いも…おいしい


「?…何?」


たい焼きを飲み込むと、雪田くんの嬉しそうな視線に気付く


「ん?間接キスだなぁーって思って」

「っ!!?」


気付いた時にはすでに遅し…
うわぁぁ…顔から火を吹きそうです


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