君の安眠枕は私の…!?

side:雪


俺の腕からスルリと抜け出る夢李ちゃん
そして、逃げるように教室を出ていく…

俺、寂しい…


「雪田は本気でも、夢李はなんとも思って無さげだよね。…逃げられてるし」


隣にいる会長が哀れむように言う

…うん、知ってる
夢李ちゃんの態度を見れば嫌でも分かる

ちょっと強引に"カレカノ"になったけど、夢李ちゃんは俺に好意を持ってくれない

持ってくれないどころか、俺の気持ちにさえ気付いて無い気がする


「本気で…好きなのに…」

「夢李は手強いわよ?色恋沙汰に疎すぎるからね」


うん、それも分かってる…

ってゆうか、色恋沙汰って言うより"男"に馴れてないよね

軽いスキンシップですぐに真っ赤になるし
まぁ、俺としてはその方が嬉しいけどね?

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