君の安眠枕は私の…!?
モテ期かも…?
「はい、終わり。ユメおいで?」
「ん」
放課後の生徒会室
初めて雪田くんの抱き枕になってから数週間
抵抗するのは無駄だと学習した私
なので、文句も言わずに雪田くんに抱っこされる
「夢李、随分と雪田に従順になったね?」
背後に感じる雪田くんの寝息を聞いてると、桃子が書類を整頓しながら言う
「んー…抵抗しても疲れるだけだし。なんとなく…嫌じゃ無いし?」
「………え?」
「ん?」
桃子が持っていた書類を落とす
私、変なこと言った?
「…随分と、雪田に心を開いてるんだね?あんなに嫌がってたのに…」
「うん。本当に私が嫌がることはしてこないし。少しだけ見直してみた」
最近では、胸枕を要求することがない
たぶん、私が嫌がったから
「…雪田、よかったね…」
「ん?なんか言った?」
「何でもないよ」
そう言って、桃子仕事に戻って行った
なんだったんだろう?