君の安眠枕は私の…!?

「うん、そうだね。明日、聞いてみる」

「ん、その意気だ!で、ついでに告って本当の彼女にしてもらいなさい」

「?!!」


告っ?!
今日、自覚したばかりなのに?!

む、無理無理無理っ!


「無理だよっ!だって、羊は私のこと好きじゃないもん」

「なんでそー思うの?」

「だって、羊は"私の胸"が好きなんでしょ?それに、難攻不落のイケメンで有名なんでしょ?胸無ければただの不細工の私なんか…相手にされないよ」


そりゃ、いつかは"胸"じゃなくて"私"を好きになってくれたらって思うけど…

私、可愛くないし…
嫉妬するし…

うぅ、可愛くなりたい





「胸だけ好き…ね?あーぁ…雪田のラブアタック、まったく届いてなかったのね」


そう、つぶやく桃子の声は私には聞こえていなかった



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