君の安眠枕は私の…!?
隣を歩く羊を見て、なんとなく思い出す
出会ったあの日…
あの時の"変態変人野郎"が
今…"彼氏"になっている
あの時は、こんな風になるなんて思わなかった
人生どっちの転ぶか分からないものなんだね?
「ん?どーしたの?」
どうやら見詰めすぎたらしい
羊が首を傾げてきた
「ううん、思い出してたの。出会った時のこと」
「あー、あの時のこと?昨日のことのように思い出せるよね。…柔らかで気持ち良かった」
「…………」
今の最後の方は聞かなかったことにしよう
うん、そーしよう…
「ユーメ!手、繋ごっか」
「…返事する前に繋いでるじゃん」
「いやなの?」
「嫌じゃないよ」
そう答えると、満面の笑みを向けられる
うん、やっぱり好き
羊の笑顔を見るとそう思う