君を愛す ただ君を……Ⅱ
「詳しい検査って?」
背後から声がして、私はびくっと身体を震わせた。
振り返ると、彩樹が立っている。
「ちょ…、ここ、立ち入り禁止なんだけど」
私はしっかしと閉めたはずの屋上のドアが開けっぱなしになっているのが目に入った。
彩樹がガシャンと屋上のフェンスに手をかける。まるで、私に覆いかぶさるかのように立ちふさがり、私を見下ろしてきた。
「立ち入り禁止なのは知ってる。愛も、立ち入り禁止だよ、ここ」
まあ、そうなんだけどね。
学校なんだから、私だけいいはずはないんだけど。
どうして、彩樹がここにいるんだろう?
「バレたら怒られるから。行こう……」
私は彩樹から離れようとするが、ガシッと彩樹に肩を掴まれた。
「質問の答え。聞いてない」
「質問って? したっけ?」
「詳しい検査ってなに?」
「ああ、ああ、それね。大したことないの。気にしないでいいから」
私は彩樹の手首をバシバシと叩きながら、距離を開けようとするが、全く離してくれそうにない。
背後から声がして、私はびくっと身体を震わせた。
振り返ると、彩樹が立っている。
「ちょ…、ここ、立ち入り禁止なんだけど」
私はしっかしと閉めたはずの屋上のドアが開けっぱなしになっているのが目に入った。
彩樹がガシャンと屋上のフェンスに手をかける。まるで、私に覆いかぶさるかのように立ちふさがり、私を見下ろしてきた。
「立ち入り禁止なのは知ってる。愛も、立ち入り禁止だよ、ここ」
まあ、そうなんだけどね。
学校なんだから、私だけいいはずはないんだけど。
どうして、彩樹がここにいるんだろう?
「バレたら怒られるから。行こう……」
私は彩樹から離れようとするが、ガシッと彩樹に肩を掴まれた。
「質問の答え。聞いてない」
「質問って? したっけ?」
「詳しい検査ってなに?」
「ああ、ああ、それね。大したことないの。気にしないでいいから」
私は彩樹の手首をバシバシと叩きながら、距離を開けようとするが、全く離してくれそうにない。