君を愛す ただ君を……Ⅱ
「どした? 姉ちゃん……」

「今日はもう寝るね」

「あ。ああ、うん。おやすみ」

 私は携帯を握りしめたまま、自室に戻った。

 彩樹が気にしてくれてるのは嬉しいけど。駄目だよ、話せない。

 言ったら、絶対に迷惑をかけるだけ。

 隠さないと。

 彩樹にだけは知られたくない。

 
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