君を愛す ただ君を……Ⅱ
「愛、話がある」

「あ…えっと。軽部先輩……」

 彩樹がどうしてここにきているのだろうか?

 なんで二年の教室にいるのだろう?

 私はまわりのクラスメートたちから、注目を浴びているのが、途端に息苦しくなる。

 やめて。見ないで。

 私、別に何も悪いことなんてしてない。

「少し、いいか?」

「あ、はい」

 私は小刻みに頷くと、颯爽と教室を出ていく彩樹の後を追いかけた。

「ちょ…なんで、二年の教室に来てるの?」

 私はさくさくと歩いていく彩樹の背中に小声で声をかけた。

「話がしたいから」

「話なら、別に家でも」

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