君を愛す ただ君を……Ⅱ
「専門の病院できっちりと検査するべきだよ」

「パパが調べるの?」

「いや。パパじゃない。パパは愛菜の肉親だから、担当はできないんだ。他の優秀な医師に頼むよ」

「私、死んじゃう?」

「死なないよ。大丈夫。見た限りじゃ、手術をすれば平気だから」

 手術?

 私は頭が真っ白になった。

 手術しないとダメなの?

「まずは、きちんと検査をしてから治療方法を考えるよ」

 パパがパタンとカルテを閉じた。

「検査の予約を入れておくから、ちゃんと来てね。そのときに担当医師の紹介をするから」

「うん」

 私は小さく頷くと、よろよろと歩きだした。
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