君を愛す ただ君を……Ⅱ
「で? 検査結果は?」

「あ…えっと」

 私は彩樹の真剣な顔に、一気に顔面が蒸気した。

『俺の気持ちを…だよ』ってどういう意味?

 それって、私を好きってこと? ちょっと待ってよ。そこんとこは、はっきり言葉にしてくれないとわからないじゃない。

「愛、結果」

「手術しないと……だって」

「わかった」

 彩樹が私から離れると、校庭へと戻っていく。

 小さくなっていく彩樹の背中を見送りながら、私は時が止まったかのように動けなくなってしまった。





「愛菜~、見ちゃったよぉ」と、瑞希ちゃんに後ろから抱きつかれて、やっと我に返った。

「あ……、瑞希ちゃん」

「学校中の噂になっちゃうねえ。校門の前で、軽部先輩の大告白!」

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