作品集・LOVE MELODY
私はワイングラスをテーブルに置いて、箱を受け取った。


そしてゆっくりと箱の蓋を開く。


白い台座の上にはキラキラと銀の光を放つダイヤの指輪。



「婚約指輪だ…ホテルのディナーの予約は出来なかったけど…指輪は用意できた」


「凪人…!?」


「正月は俺の家にお前を連れて行って両親に紹介するつもりだ」


「うん。気に入ってもらえるかなっ!?」


「だから、俺もお前の両親に会いたい」


「うん…わかった」


「来年のクリスマスには結婚して夫婦としてクリスマスを祝いたい」



「うん」
私も凪人と思いは同じ。


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