作品集・LOVE MELODY
「バイバイ…」
陽気に手を振って、お金を払わず…店を出ていこうとする。


「おい、大迫!?金!?」

「へっ?」
俺に呼び止められ、首を傾げる大迫。


「たくっ…後で利子付けるぞ!大迫」

俺は大迫の飲み代を払った。



俺は千鳥足の大迫の肩を抱き、店を出ていく。
コイツのペースに巻き込まれ、俺は不機嫌だった。


でも、大迫は上機嫌にビルの隙間から見える僅かな夜空を楽しんでいた。


「大迫…」


いきなり、路上に蹲り、気分が悪いのか吐き始めた。



「はぁ~。最悪だな…お前」


俺は大迫の背中を優しく摩った。
すると今度は俺に抱きつき、泣き始める。



大迫の吐いたゲロがコートにつくし、ともかく超最悪。
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