作品集・LOVE MELODY

密室~瑠果side~

* * *


恋人をレンタルするなんて馬鹿なコトしたと後悔していた。


「・・・桐生さん…副社長にこれをお願い」


刈谷先輩に呼ばれ、我に返る。



「あ、はい…分かりました」



私は刈谷先輩から封筒を受け取って席を立った。



副社長室は最上階のフロア。



私は受け取った封筒を持って、エレベーターホールに向かう。



廊下を歩いてると夏目さんが反対方向から一人で歩いてきた。



「おはようございます。夏目さん」



「あぁ…桐生…おはよう」







< 169 / 263 >

この作品をシェア

pagetop