作品集・LOVE MELODY
「桐生お前…兄貴の会社に昨日…来ただろ?」



「えっ、あ…」



やっぱり、あの『フェイク』の夏目社長は夏目さんのお兄さんだったんだ。



ガタッと10階のフロアでエレベーターが停まってしまった。



「何?」



「…おいっ!?まさか…故障か?」



夏目さんは慌てて、ボタンに触れた。


「くそっ!!」



開のボタンを押しても扉が開かない。



「私たち…閉じ込められたの?」



「…みたいだ」



夏目さんはエレベーターの非常電話を使って管理会社に電話をした。



私一人ならパニック起こして…次に何をすればいいか?迷っていたと思う。







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