作品集・LOVE MELODY
「ところで・・・夏目と一緒に閉じ込められてて…何もなかったの?」



ドキッと心臓が高鳴り、心拍数が急激に上がった。



「…別に…何も」



「あいつの兄貴と俺は知り合いでね」


夏目社長と郁弥副社長はお知り合い?


「どう言った繋がりですか?」



「…まぁ色々と…君には言えない…でも、ひとつだけ…言っておく。兄貴は桐生議員のコトを酷く恨んでいた…」



夏目社長はお父さんを恨んでいる…



「夏目はどうかわからないけど…あまり関わらない方がいいかもしれない…君に恨みの矛先を向けられるのは筋違いだ」



「はい」


一応、相槌を打って郁弥副社長の忠告を受け入れた。

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