作品集・LOVE MELODY
* * *


総務に戻ったのは16時過ぎ。



「夏目君とエレベーターに閉じ込められるなんて羨ましい…私が代わりに行けばよかった…」



刈谷先輩は羨望の混じった声で漏らす。



「ところで・・・夏目君とは何もなかったの?」



「え、あ…はい」




「…なら、いいけど。貴方を狙う輩は多いから…今度、生産部の男性社員と合コンするから貴方も来なさい」



「ご、合コンですか?」



「…生産部には徳川会長の孫も来るらしいから…貴方も令嬢だしちょうどいいでしょ?」



「私は…」



徳川さんのコトは知ってるけど…

突然、カップリングされても困る。


「だから、夏目君にはあまり、関わらないで」



刈谷先輩の秘めた陰謀を垣間見たーーー・・・






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