作品集・LOVE MELODY
「習い事みたいに言わないでよ…」



「…何言ってるの?瑠果は男をレンタルして…恋愛スキルを学び、男のコト色々知りたいんだろ??」



「違う…私は・・・」



「…自分がこの世で一番可愛いと思ってる…ナルシストの瑠果に一生…自分を傷つかせたく術を俺が教えてやる…俺はSで瑠果はMだ。厳しいと思うけど…ちゃんとついて来いよ」




「だから、それは服のサイズで…」



「…また、後でメールする」



夏目さんは私の言葉を無視して、そそくさに商談室を出てしまった。


定時過ぎても企画部のフロアはみんな忙しいそうだった。



私は完全にお邪魔虫。



見合いで結婚するなら、恋愛スキルを教えてもらっても何の役に立たないのに。

でも、男を知らない私に…男を教えてくれるのは…それはそれでレッスンとして成り立つかもしれない。





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