作品集・LOVE MELODY
見合い~瑠果side~
夏目さんにハッキリと断れと言われたのに、結局、お父さんの体面を気にして告げられなかった。
「この振袖を着るのは濱部会長のご子息・辰真君のパーティ以来ね…瑠果」
「うん」
「留奈あんたね…着付け憶えないさいよ!!」
「私が憶えてもきっと、哲子さんの方が上手よ♥」
社長時代のお父さんの秘書だった幼なじみの哲子さんが私の着付けをしてくれた。
彼女いや彼はれっきとした男性だけど、おねぇとして生きていた。
半男に着付けを頼むのは恥ずかしいと思うけど。
すぐそばにはお母さんが居るし…
哲子さんの人柄で、許していたーーー・・・
「たくっ・・・着付けの度に呼び出されるのは嫌よ…あたし」
「この振袖を着るのは濱部会長のご子息・辰真君のパーティ以来ね…瑠果」
「うん」
「留奈あんたね…着付け憶えないさいよ!!」
「私が憶えてもきっと、哲子さんの方が上手よ♥」
社長時代のお父さんの秘書だった幼なじみの哲子さんが私の着付けをしてくれた。
彼女いや彼はれっきとした男性だけど、おねぇとして生きていた。
半男に着付けを頼むのは恥ずかしいと思うけど。
すぐそばにはお母さんが居るし…
哲子さんの人柄で、許していたーーー・・・
「たくっ・・・着付けの度に呼び出されるのは嫌よ…あたし」