作品集・LOVE MELODY
「ガキの告白みたいだな」


夏目さんは少し自嘲的になって、冷たい水を飲む。


私も紅潮して熱くなった頬を冷まそうと夏目さんに釣られるように水を飲んだ。




「…私も好き…です」


そして、初めて…好きな人に告白をした。



「何?両想いな…ワケ?」



「みたいです・・・」



「ふっ」


夏目さんは鼻で笑い、額に零れた前髪を掻き上げる。



「レンタル契約は破棄だ。これからは真面目に交際しようか?瑠果」




「あ…は、はい…」

私は夏目さんの告白を素直にOKした。





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