作品集・LOVE MELODY
でも…待たせるのも悪いし。



私は恥ずかしいけど…リビングに戻った。




「どうしたの?」



「あのう・・・帯が外れなくて…外して貰えますか?夏目さん」



「…あのね・・・瑠果…俺は男だよ…解くだけで済むと思う?」



「…信じてます…」



「・・・」

夏目さんは頬に手をあてて深い溜息。



「…変なコト…言いました…」



「…そんなコト言われたら…何も出来ないだろ?早くおいで…」



「はい」



私は夏目さんの座る場所に移動して、背を向ける。



「…俺も外したコトないんだけど…出来るかな?」




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