作品集・LOVE MELODY
夏目さんも帯に悪戦苦闘していた。

「どうやって解くんだ?」




「!?」


急に窮屈だった腰元の圧迫感がなくなった。



夏目さんは見事に帯を解いた。



くるくると腰に巻かれた帯が解かれていく。



「帯って長いな…」



「ありがとうございます…後は自分で出来ます」


「!!?」



「このままで済むと思う?」



夏目さんは私の帯を足元に落とした。
背後から抱すくめられて…夏目さんの右手が私の袂に不埒に入り込んでくる。



「な、夏目さん!?」




「唯斗でいい…」



夏目さんは私の項にチュッとわざとリップ音を鳴らして唇を押し付けた。


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