作品集・LOVE MELODY
「信じてたのに・・・」



「…俺は瑠果の身体を振袖のように染めたいと言っただろ?」


美紅は経験豊富なのに。


私は全くの未体験で処女。


「…一つだけ…約束してください」



「…何?」



くぐもった唯斗さんの声が耳の奥を擽る。




「…私は初めてで…経験がないんです」



「キスだってしたコトがなかった瑠果が経験者だなんて思っていない」



唯斗さんは私の首筋に唇を這わせて、振袖をゆっくりと脱がしていく。
するっと床に振袖が落ちた。

衣擦れの音が何とも淫靡な感じ。


身体のラインが一目で分かる正絹の長襦袢姿にされてしまったーーー・・・



「まずは先にシャワーを浴びさせてください」



「…それは俺の誘いに乗るってコト?」





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