作品集・LOVE MELODY
「あ、あの・・・」


桐生議員は電話を切ってしまった・・・


俺の啖呵を切った相手は…




くそっ…どうしよう!?




俺は隣で優雅に眠る瑠果の肩を揺する。



「どうしたの?」



瑠果は眠たい瞳をゴシゴシ擦りながら、身体を起こす。




「今から…お父さんが来るらしい…」




「どこに?」



「どこにってここに…」



「どうして?」



「…俺がいけないんだ。寝ぼけて…瑠果のスマホに出て…『俺、俺』とオレオレ詐欺みたいに名乗るから…変な男だと思って…」


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