作品集・LOVE MELODY
「どーぞ、課長」


「サンキュー」


課長は笑顔を添えて私から缶コーヒーを受け取った。
課長の笑顔に私の意志とは反して、鼓動はドキンと大きく跳ねる。



課長は朝の風で冷たくなった頬に温かいコーヒーを押し当てた。


「温かいっ」


課長の仕草一つ一つに私の鼓動はドキドキした。


昨日の夜のコトは全く憶えていないけど。



私は課長とセックスしたーーー・・・


好きでもない男に身体を許せる女じゃないのに、私はお酒の酔いで課長に身体を許した。


部署では嫌われてる上司に。





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