作品集・LOVE MELODY
「課長?」


「…その走り書きは読んだら捨ててくれ…大迫」


「読みました…呼び出す理由は?」


「声が大きい…」


課長は口許に指を立てて、私にシーを促す。


「・・・ともかく、これは課長命令だ…大迫」


「・・・」


課長は眼鏡のブリッジを押し上げて甘い瞳から一転、厳しい顔に怖い瞳になって、営業社員の沢田君を呼びつけた。


ブリザードを吹かせる嫌われ冷徹上司に変身する。





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