作品集・LOVE MELODY
「んっ?」


そのまま、直帰のはずの課長が入って来た。



「大迫…残業か?もしかして、お前…あの企画書で??」


「いえ…沢田君に仕事を頼まれたと言うか…」


「・・・沢田か…たくっ、あいつは人に仕事を押し付けるから全く成長しないんだ…。お前も今度から引き受けるなっ!」


課長の怒声が静かなフロアに響き渡った。



「それとも、お前…沢田と恋仲なのか??」


「え、あ…」
課長も私と沢田君の噂を知っているんだ。


「まだ、離婚してない…俺がとやかく言うコトじゃあないけどな」



課長はデスクに鞄を置いて、椅子を引き、座り込んだ。



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