作品集・LOVE MELODY
妻と宝本は俺の知らない所でずっと、繋がり合っていた。



「…これで離婚に応じてくれるよな…」


「宝本お前…!?」


俺は宝本に報告書を突き返して、ヤツの胸倉を掴んだ。



「・・・お前の結婚は意味がなかったと言うコトだ」


「でも、戸籍上は遥人の実の父親は俺だ!!」


「まぁ~確かにそうだなっ。でも、血縁上は俺が父親だ…。美也子は二人目を妊娠している。いいからお前は早く…離婚してくれ」



俺は宝本の言葉を無視して何も飲まず、BARを出た。



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