作品集・LOVE MELODY
俺と宝本、美也子は同じ大学の同級生だった。


俺たち3人は同じテニスサークルに属し、美人の美也子に俺はひと目惚れした。でも、美也子は宝本と付き合い始めた。


真面目そうに見えて実は女にはだらしがなかった宝本。



美也子は泣かされてばかりだった。


慰め役はいつも俺で…


社会人なってからも、その役割は変わらなかった。


他の女と交際してみたが、どいつもこいつも長続きせず…

俺の心から美也子の想いも消えるコトはなかった。


雪の柱のようにいつまでも俺の心の中に立ち、冷たい風を吹き込ませる美也子への想い。


ようやく、雪解けの時期を迎え、春の麗らかな温かいモノが俺の心の中に息づいた。






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