作品集・LOVE MELODY
私は課長に第三会議室に呼び出された。


電気も点けず、窓のブラインドも締め切られた空間。


「麻都香お前…昨日と同じスーツだなっ。どうしてだ?」


課長の眉間には深い皺が出来ていた。


「それは、昨日は会社の同僚と朝まで飲んでて…」


「酒は当分、飲まないんじゃあなかったのか?」

課長の厳しい質問が次から次へと飛んでくる。


私に身体はみるみる縮こまって課長の顔も見れなくなっていく。



「俺は見たんだ…」


刑事が犯人に証拠を突きつけて、罪を認めろと言わんばかりの言い方。



「昨日…沢田と一緒に歩いていただろっ?」


課長に見られていたんだ・・・


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