Vengeance Blue Sky.
そっと、ヤマネコのふさふさした背中に触れてみた。

暖かい。

私はヤマネコを袋に入れて、馬縄を縛ってある木まで戻った。

見てみると、馬は静かに座っていた。
馬の座り方は特徴的なので、少し笑える。

私は馬縄をほどいて手にかけた。
「Go!」
と言うと、馬は走り始めた。
とりあえず少し遠いけど私の家ではない小屋に向かった。
そこには毛皮や、毛皮を加工する道具がたくさんある。全て父さんから受け継いだもの。



30分ぐらい走り、ようやく着いた。

カビっぽい臭いのする小さな小屋。
私は小屋の端にある柱に、馬縄をつないだ。

首を一撫でして小屋の鍵を開けて、入った。

歩くたびにギシギシ言う床を進み、一番奥の机の上の道具を見た。


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