月下の幻 太陽の偽り (仮)
悪魔のように神秘的な…
あれはまだ私が若い頃の、と言っても30代入りたての頃のこの教会前での話でした。
教会での事務的な雑用を終えて真夜中の外に出たんです。
すると、驚いた事に教会前でうずくまっている人を見かけました。
外は雪だし、多分お酒に酔った方がうずくまっているのだと思い、風邪をひかれてはいけないと思った私は近づき呼び掛けたのです。
でも、そんな小さな出来事ではありませんでした。
近づいてみるとそんな軽い考えなんてふっ飛んでしまいました。
そこにいたのは、体中傷だらけで地を流してうずくまっている男性だったからです。
私は驚いてすぐに救急車を呼ぼうとその場を離れようとしたその時。
-待ってください。-
突然男性の声がして私は振り向きました。
するとさっきまでうずくまっていた男性が赤ちゃんを抱いて立ち上がっていました。
それと同時に男性の顔も見ることが出来ました。
暗い色のロングコートを羽織ったその男性は優しい顔をし身長が高く、鍛えているのか少し逞しさを感じる体つきをしていました。
教会での事務的な雑用を終えて真夜中の外に出たんです。
すると、驚いた事に教会前でうずくまっている人を見かけました。
外は雪だし、多分お酒に酔った方がうずくまっているのだと思い、風邪をひかれてはいけないと思った私は近づき呼び掛けたのです。
でも、そんな小さな出来事ではありませんでした。
近づいてみるとそんな軽い考えなんてふっ飛んでしまいました。
そこにいたのは、体中傷だらけで地を流してうずくまっている男性だったからです。
私は驚いてすぐに救急車を呼ぼうとその場を離れようとしたその時。
-待ってください。-
突然男性の声がして私は振り向きました。
するとさっきまでうずくまっていた男性が赤ちゃんを抱いて立ち上がっていました。
それと同時に男性の顔も見ることが出来ました。
暗い色のロングコートを羽織ったその男性は優しい顔をし身長が高く、鍛えているのか少し逞しさを感じる体つきをしていました。