月下の幻 太陽の偽り (仮)
夜中の教会
森の中は冗談抜きで暗かった。
持っていた懐中電灯の光すら回りの木を映すばかりで光の先は闇夜に消える。
教会に行くまでの獣道が無ければ間違いなく私は迷っていた事だろう。
時刻は8時。
まだ寒さの残るこの季節には少々堪える静けさと肌寒さが森の中を支配していた。
夏になれば虫の声や近くの田んぼからの蛙の鳴き声があっただろうが、今の時期それはなくただひたすら静かだった。
森の中に入って20分は経っただろうか、細い道が急に広くなりぽっかりと空いた空間に出たとたん、それはあった。
持っていた懐中電灯の光すら回りの木を映すばかりで光の先は闇夜に消える。
教会に行くまでの獣道が無ければ間違いなく私は迷っていた事だろう。
時刻は8時。
まだ寒さの残るこの季節には少々堪える静けさと肌寒さが森の中を支配していた。
夏になれば虫の声や近くの田んぼからの蛙の鳴き声があっただろうが、今の時期それはなくただひたすら静かだった。
森の中に入って20分は経っただろうか、細い道が急に広くなりぽっかりと空いた空間に出たとたん、それはあった。