月下の幻 太陽の偽り (仮)
だが、ほとんどの人が教会を見つけられなかっただけで、その中に極僅かだが目撃証言を言い出す人もいた。

しかし、それは見る事が出来なかった人からすれば嘘以外の何物にもなり得なかった。

その僅かの人間も、時間が経つにつれ証言しなくなり、真偽の程は闇のなかに消える事となった。

そう、この教会は本当は無いものとして扱われた代物なのだ。

< 15 / 127 >

この作品をシェア

pagetop