月下の幻 太陽の偽り (仮)
カチャッ

扉が解錠される音がした。

もう駄目だ。

私は覚悟した。

瑞穂を無理矢理椅子の下に追いやり身を潜めた。

こつこつと鉄板で補強された靴の音が2・3歩鳴ると、立ち止まったのか音がしなくなった。

続いて人の声がした。

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