月下の幻 太陽の偽り (仮)
早速そのページを開くと、そこには無地の背景のに文字だけが長く綴られたなんとも質素なホームページが開かれた。

私はゆっくりそのページを読み進めていった。

内容はこうだ。

先ずは、この話が確実な物であった確証がない等の断りから話は始まっていた。

幕府からの開国後の1864年、潜伏キリシタンの存在が確認され大規模な弾圧があった。

拷問や酷ければ処刑もあった時代、全国への流刑等も行われ、キリシタンはそれにしたがった。

そのうちの一つにあの全国一の治安の良さを誇る式町も存在する。

かつての式町は町として機能が働いておらず、真昼でも暗い広大な森だった。

資源が極端に少なく尚且つ暗い森だけありその場所は別名(妖しの森)と巷では言われていた。

現在は切り立った崖などが多いこの町だが昔は急流な川が森を囲むように存在し、とても泳いでは渡れないものだった。

現在も規模は縮小している物の式町自体は川に囲まれた立地条件である事がその名残である。

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