月下の幻 太陽の偽り (仮)
自慢ではないが料理はそこそこ出来る方だ。

言っても、豆腐でハンバーグを作る位の器用さは無い、でもレシピ通りな物ならば本がなくても対応できる。

冷蔵庫の中を物色し適当な料理を考えた。

カレーに使えそうな具材はあるけどカレー粉が無い。しょうゆやみりんは切らしていなかった筈だから肉じゃががメインと言った所か。

他には母さんが好きな塩鮭が1パック二つ入っているお徳用が2パックもある。

まったく、相変わらずお徳用って言葉に弱いんだな、と苦笑しながら取り出した。

炊いていたご飯は昨日の内に空にしてしまったから先にお米を3合ほど出しておいた。

3合は実際私と母さんが食べるには量が多い。

それを分かっているが今日は3合で良いような気がした。

準備完了、調理に取り掛かった。

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