月下の幻 太陽の偽り (仮)
式町のシスター
翌日…
その日は昨日の雨が嘘のように晴れ渡っていた。
秋も中旬を過ぎたこの時期にしては少し暑いくらいだ。
正午を少し過ぎた頃、私は式町の改札口を抜けた。
この短い期間に既に3度目の式町、学校に行く道とは正反対なだけに普段は滅多に来ない場所にこの二週間で3度も来るとは、それ以前までは想像すら出来なかった。
いつ見ても閑散とした田舎町の駅舎を抜け、疎らに人が通る道路に出た。
車が十台入るかどうかの小さな駐車場の外れにこの駅近くの施設が載った大きな案内板があった。
そして驚いた。
流石は元隠れキリシタンの町だけあるのか、式町の中だけで教会が三つもあった。
何か派閥みたいな物があるのだろうか、そこの所はわからないけど、現実的に生きてきた私にはただただ不気味に思った。
そして、やはりと言うべきか例の森の教会はそこには書かれていなかった。
その日は昨日の雨が嘘のように晴れ渡っていた。
秋も中旬を過ぎたこの時期にしては少し暑いくらいだ。
正午を少し過ぎた頃、私は式町の改札口を抜けた。
この短い期間に既に3度目の式町、学校に行く道とは正反対なだけに普段は滅多に来ない場所にこの二週間で3度も来るとは、それ以前までは想像すら出来なかった。
いつ見ても閑散とした田舎町の駅舎を抜け、疎らに人が通る道路に出た。
車が十台入るかどうかの小さな駐車場の外れにこの駅近くの施設が載った大きな案内板があった。
そして驚いた。
流石は元隠れキリシタンの町だけあるのか、式町の中だけで教会が三つもあった。
何か派閥みたいな物があるのだろうか、そこの所はわからないけど、現実的に生きてきた私にはただただ不気味に思った。
そして、やはりと言うべきか例の森の教会はそこには書かれていなかった。