月下の幻 太陽の偽り (仮)
私の向かう教会は駅から歩いて10分くらいの場所にあった。
三つのうち一番駅から近い場所にある所で、そこにはこじんまりとした小さな教会があった。
森の教会よりも少し大きめで小さいながらも穢れを知らないかのような真っ白な壁や、申し訳程度ではあるがちゃんとしたステンドグラスなどもあり、誰がどうみても教会だって一発でわかるような外観だった。
そして、その教会のすぐ隣にある建物。それこそが私が探していたものだった。
-南式孤児院-
そんな名前があてられたその建物は、私が想像していたものとは全く違う外観を止めていた。
それを一言で例えるならば、平屋の学校と言うべきか、隣の教会とは見た目の接点が何一つあってはいない。
少々広い敷地を有しているようだが、何故だかこの時間だと言うのに人の気配を感じない。
いや、それどころか玄関や正門(正門と言ってもフェンスで出来たごくありふれた扉のようなものだが)が厳重に南京錠で閉められていた。
「今はやってないのかな?」
フェンスの外から見ている限り庭の手入れも出来ていないし、このまま夜になればお化け屋敷よろしくな雰囲気が漂っていた。
三つのうち一番駅から近い場所にある所で、そこにはこじんまりとした小さな教会があった。
森の教会よりも少し大きめで小さいながらも穢れを知らないかのような真っ白な壁や、申し訳程度ではあるがちゃんとしたステンドグラスなどもあり、誰がどうみても教会だって一発でわかるような外観だった。
そして、その教会のすぐ隣にある建物。それこそが私が探していたものだった。
-南式孤児院-
そんな名前があてられたその建物は、私が想像していたものとは全く違う外観を止めていた。
それを一言で例えるならば、平屋の学校と言うべきか、隣の教会とは見た目の接点が何一つあってはいない。
少々広い敷地を有しているようだが、何故だかこの時間だと言うのに人の気配を感じない。
いや、それどころか玄関や正門(正門と言ってもフェンスで出来たごくありふれた扉のようなものだが)が厳重に南京錠で閉められていた。
「今はやってないのかな?」
フェンスの外から見ている限り庭の手入れも出来ていないし、このまま夜になればお化け屋敷よろしくな雰囲気が漂っていた。