SECOND LOVE LIFE
「……んん」
「千歩?目覚めた?」
目を覚ますと、心配そうに私を見つめるお母さんがベッドの隣に座っていた。
自分の左手は少し汗ばんでいる。
ずっと手を握っててくれたんだね。
「ごめんなさい千歩。ごめんなさい、本当にごめんなさい」
お母さんは悲しげな表情で、何度も謝った。
「どうして、謝るの?お母さん、大丈夫?」
「私は大丈夫よ…。本当に貴方は優しい子ね。こんな時まで心配してくれるなんて……」
当たり前ぢゃんか。
私のたった一人のお母さんなんだから。
そぅ、お母さんに言ったら、少し悲しそうに笑いながら私の頭を撫でた。
どうして、そんな顔するんだろう。
そう思ったけど、なんだか聞いちゃいけないような気がして黙っておいた。