SECOND LOVE LIFE
ドキドキしている胸を押さえて、ゆっくりと開いた。
…そこには、たくさんの笑顔があった。
私、笑ってる…
今よりも少しふっくらとしている、健康そうな私の姿。
その横には……お母さん?
今とは比べものにならないくらいの大きな体のお母さん。
だけど笑顔は今と変わってない。
幸せそうに笑う私とお母さん。
あ、こっちにもお母さん。
アルバムの中にある笑顔は、全部私とお母さんだった。
他のアルバムを開いてみても、どれも全部私とお母さんしか写っていなかった。
私…友達がいなかったんだね…。
「千歩?ご飯出来たよ」
しばらくすると、エプロン姿のお母さんが笑顔で入ってきた。
「アルバム……みたの?」
ベットの上に散らかっているアルバムを見つけたお母さんが、不安そうにそう言った。