SECOND LOVE LIFE
そのかいあって、少しずつだけど声も前より出るようになって、体も車椅子に座れるくらいまで回復した。
「千歩、体調どーう?」
いつも通り、仕事が終わったお母さんが病室に入ってくる。
「だい、じょうぶだよ。今日は、気分が、いいの」
「そう?千歩が体調いいとお母さんも嬉しいわ」
お母さんは嬉しそうに私の頭を優しく撫でた。
「…そっか///」
私は何だか照れ臭くて、そっぽを向いてそう答えた。
「そうだ、千歩。今からお散歩いこっか!ここの病院の敷地はキレイなのよ〜」
お母さんは持ってきた花束を花瓶に移しながら、そう行った。
「うん!外行き、たい」
外の世界なんて出たことないし。
私はウキウキ気分だった。