ALL-最初で最後-
明かりが少ない道だからいつもこの道を通るときは不安。


寄り道なんてしないで、さっさと帰ればよかった…。
家に着くまではあと数分のはずなのに、その距離が嫌に長く感じる。

数週間前までは逞が送ってくれたりしたから全然何も感じなかった。

馬鹿だな、私。
また逞のこと考えてる。
楽しかったことしか思い出せない仕組みなのかな。


そんな時、私の肩に何かが触れた。

「いやっ!」
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