ALL-最初で最後-
「ちょ、紗希まって!」


聞こえないふりをして、走る。
私いつから逞のことこんなに好きだったんだろう?
頬に温かいものを感じる。

失恋…
初めて恋に嫌なものがあることを知った。
冷たい外の空気は、私の心を更にズタズタにする。

突き刺さる感じが苦しい。

空にある灰色の雲は、まるで…

私の荒んだ心のよう。
< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop