血も涙もない【短編集】
相手は健全ではないにしろ女子高生。言葉を選ぶべきだったか。反省。
しかし、すぐ夜尋は何か企んだように笑う。
「……じゃあ、協力してくれない?」
「は?」
「その人、ここに呼び出してよ」
え、なになに。俺に殺しの手伝いをしろってか?無理だろ。それは殺し屋の仕事だろ?俺はただのイケメン教師なんだから。
「それは無理だ。お前一人で頑張れ」
ふんっと冷たくあしらう。
すると、スッと首元に手をもっていき、リボンを外し、ブラウスのボタンまでもプツンプツンと音を立てながら外し始めた。
「ねぇ、体目当てなら、あたしでもいいんじゃない?」
「…………………はぃ?」
突然のことに耳を疑う。
今なんておっしゃいました?
えっと、聞き間違えだと思うからもう一回言ってくれ。
「だから、あたしでもいいでしょ?」
さっきまでとは違った夜尋がそこに居た。ピンクのオーラをプンプンに出したそいつは甘い声で俺を誘う。やめろやめろやめろー!!
あ、鼻血。
鼻血って興奮すると本当に出るもんなんだー。へぇ、おじちゃん知らなかったよー。あはは。
「え、先生。大丈夫?鼻血出てるけど」
「あぁ…大じょ………がはっ!!」
目の前に下着から溢れそうなほどの、乳ー!!
これは反則反則!だめだめ、だめだってば!理性、飛んじまうやろがー!
俺は教師。俺は教師。
生徒をちょっとエロい目で見ても、それを行為に出してしまえばアウトだ。抑えろ、自分。
「先生、息荒い」
「うるさい、近寄るな」
「我慢しないで触っていいよ」
「やめろ」