血も涙もない【短編集】
夜尋は鼻血ダラダラの俺に容赦なく攻撃してくる。
背中に手を回し、下着のホックまで取ろうとした。
ちょっとまったー!!
「先生?」
両手で必死にその手を止める。これ以上はまずい。本当にまずいから。
ここで夜尋の乳がこんにちはしてみろ。さすがに俺も冷静に大人の対応は出来ないぞ。俺の中に住む獣が暴れ出すってマジで。だって、それが健全な男の子だもん。
「そっか。ホック外すのは男の人の楽しみだもんね」
そーいう意味じゃありませーん!!
何言っちゃってんのこの子。
「ほら、外していいよ」
ほらじゃないだろっ!
なんちゅー顔してんだ。
それ以上ピンクのオーラを出すな!
お、俺の理性が…
俺の鼻血が…
全部、全部お前のせいだからな。何があっても知らないぞ。
俺はそっと夜尋の胸に顔を埋める。そして、そのまま夜尋の背中に手を伸ばしてホックを取った。
「先生。好きにしていいよ、あたしの体。だから、協力してよね」