追憶の詩 -浮世抄華-
始まりの詩
箱館戦争が終結して半年。
私と彼は箱館から少し離れた小さな集落でひっそりと暮らしていた。
私達の正体がばれる訳にはいかないから、近所付き合いもあまり無い。
引っ越して来た時の挨拶回りも、私も彼も偽名で自己紹介した。
不便な事は多いけど、私にとって愛する彼と居られるという事だけで幸せだった。
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