追憶の詩 -浮世抄華-
「し、死ぬかと思った…。沖田さん!いきなり、大声を出さないでください!!」
葛葉は涙目になりながら、総司は訴えていた。
「ごめんごめん。いやね、そろそろ月見の時期だなって思って」
そういえば、そうだな…。
しかし、それは今とどう関係があるのだ?
「それがどうした?」
「嫌だなぁ、土方さん。僕の言いたい事、分かってるんでしょ?」
「馬鹿。分かんねぇから聞いてんだよ」
「だから、明日、皆で月見をしましょうよ」