追憶の詩 -浮世抄華-
【涼】


翌日。




私は沖田さんと斎藤さんと一緒にお使いに出た。




「萩におばな、秋の七草、栗…。だいたい揃いましたね」




沖田さんが背負う籠を見ながら、私は買い忘れが無いか確かめる。




「葛葉、肝心の団子を忘れている」




「あ、そうでした!お団子の材料も買わないと…」




斎藤さんに指摘され、お団子の事を思い出した。






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