追憶の詩 -浮世抄華-


お月見なのに、お団子が無かったら、意味が無い。




「それにしても、まさか、土方さんが賛成するなんてね」




確かにいつもの彼だったら…。



『んな事してんなら、不逞浪士の1人や2人取っ捕まえて来い』




って、言うのに…。




「土方さん、余程、涼ちゃんを元気づけたかったんだね」




「へっ…?」




私は沖田さんの言葉に素っ頓狂な声を出してしまった。






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